2006年09月

9月26日から29日のご報告

いろいろきのこの山椒味噌丼
やまびこしめじ(これがおいしい)、
舞茸の白と茶、椎茸、山伏茸を、
原了郭の粉山椒たっぷりと岐阜飛騨の豆味噌で和えました。
イメージとしては、
きのこひときれ、ごはんひとくち、
きのこひときれ、ごはんひとくち…
茸好き。
だって菌なんですよ、不思議じゃないですか
(↑意味不明?
 同じ理由で蒟蒻も好き。だって芋だもの)。
茸図鑑とか飽かず眺める子どもでした。

じゃがいもの焼き春巻
蒸してつぶしたじゃがいもと、えのき茸と生姜です。
十数年愛用してきたマッシャー
(途中、同居していた弟が手を付け替えてくれました)が
ついにぽっきり。新入りの初仕事となりました。

紫きゃべつの蒸しもの+乾物
紫きゃべつは丸ごと蒸して刻み、林檎酢で調味。
週の前半は青大豆の煮浸し、
後半は伊勢の芽ひじきを甘辛く煮付けたものを添えて。
全体にジミーな色合いの今週の献立では、
激しく存在を主張する一品となりました。

ひえ、れんこん、チンゲン菜のナムル
少し厚めに切ったれんこんと青梗菜を
沖縄の細かい塩と九鬼の胡麻油でナムルにし、
醤油漬けにしたひえをイン。
なんだか香ばしいサラダになりました。
お客様に教えていただいたのですが、
雑穀のひえは体を温めてくれる力があるそう。
急に肌寒くなりました、お風邪など召されぬよう。

白菜のさつまいも和え
さつまいもとおからで和え衣を作り、
しゃきしゃき白菜と合わせてみました。
白菜の酸味が薩摩芋の甘みと意外にいい感じ。
薩摩芋+柑橘系または乳酸系に続き、野菜系を展開かな。

りんごのゼリー
長野まつかわのおじさん
(血縁関係なし。30年来、林檎の季節になると
 実家に現れるりんご園のおじさん コチラも)が
今年もりんご便りを運んでくれました。
まずは、津軽。少し渋みを感じるくらい若々しく、
もちろんしっかり酸味もあって爽やかな林檎です。
この津軽に合うんじゃないかと、
強い味を持つ白山橡蜜をほんのすこし入れて、
角切りりんご+すりおろし林檎+りんごジュースを合わせて
寒天で固めました。
これから季節が深まるにつれ移りかわる、
旬の林檎を追いかけていくつもりです。
どうぞご一緒に。

京都はたのし 第一日め

わくわくと美術館に到着したというのに、
期待していた展覧会は翌日からだった。orz ×2
そこで、第一日めは物欲ツアーに急遽変更。
近くの細見美術館のショップに移動。
噂には聞いていたけれどかなり充実したショップで、
買いまくったと言ってもまったく妥当な行動。
京都の上質な工芸品、一通り揃ってます。
能登カフェさんで出会った七尾は高沢蝋燭さんも!

夕暮れのまち中に移動し、
高島屋ALKAさん(コチラ)で
シューフィッターさんと相談しつつ
秋冬のワンストラップシューズを購入。
地階で一保堂、原了郭の黒胡椒などの定番品と、
大丸に移動してラベイユの蜂蜜、
相方の好きなルスティケーラの乾麺を3キロ分
(私、冗談で買い物かごに入れたのですが。
 なんでも、このメーカのリングイーネは
 金沢にはないんだと相方は申します、
 kマートさんあたり何とかしてくれないかな(期待))。
ナチュラルハウスで食材や調味料をわくわくしながら選ぶ。
ここにはあの木次牛乳が小さいパックからあるので、
未飲の方はぜひ。
このあたりはいつもの買い出しツアーの行程。
タベルトの歌を歌いながら(ちょっと変わってた!)
スタンプカードを財布にしまいます。

夕食はDAIJOさん(コチラ)。
カウンターだけの小さなお店。
すみずみまでご亭主のおもいが行き渡って
きちんと整えられた、かつ
くつろげる居心地のいい空間と料理。
私もいつか、こんな時間をつくりだす側に立ちたい。
この感じは、定宿のウェスティン都ホテルに似ている。
と思ったら、
ホテルのスタッフの方々も常連さんらしい。深く納得。

DAIJOさんとのなれそめ。
関西圏にいた数年前、
おいしい食事や買い出しの行く先は京都でした。
某有名店(当時)で食事し、いや(以下自粛)、と
相方と語りつつふと横を見たら
DAIJO さんの灯りが見えました。
ああ、きっと好きだなあと須臾、思い、
そしてその通りでした。
私は随分な理屈屋ですが、好きなものはいつも即決だなあ。
その判断があまりに直感的なので、
よってきたるところを分析し
小心なる本来の自分を説得したいのかもしれない。

ここちよい酔いの後は、
深夜までやっているいつもの本屋さんへ。
料理本は、やはり手にとって選びたいので。
とかいいながら、結局ジャンル問わずで数冊。
唯一の贅沢なので、許してほしいなあ。

京都物欲旅行、第二日につづきます。

お弁当箱のお持ち込み、から考えたこと

塗りのお弁当箱ふたつ、お預かりした。
朱のもの、黒のものにそれぞれ包み布を見立てて。
以前にご利用になったときの、
甘いものの容器もきれいに洗ってくださっていた。

「ムシャ企画」のごくはじめの頃は、
お弁当箱お預かりシステムで考えていた。
実際のやり取りに落とし込むと万人向けではないとか、
完全予約制になるのはどうだろうかとか、
容量と代金の関係とか、
いろんな問題があって実行には移せないのだけれど、
理想のひとつではある。
だから時折、お弁当箱持参の方がいらっしゃると
特にぎゅっと集中して詰める。
こめる思いは同じだけれど、
形や量が違うから注意が必要なのだ。
お弁当箱の形や量の違いに沿って
「ムシャ弁」がカスタマイズされていくような気持ち。
そのひとのところへ、まっすぐに届くように。
特別で、とてもたいせつな経験をさせていただく。

ある日、普段はお弁当箱を持参される方
(塗りのお弁当箱の方とは別人)が、
お忙しい時間を割いてカウンターに座ってくださった。
カウンターでお食事される方とお話すると
背筋がのびるような気持ち。
手紙やメールをいだたいたときとはまた別の
(それもたいそう有り難いことだけれど)、
言語化されない直接の反応が励みになり
献立の小さな工夫につながっていく。
カウンターにたまたま隣り合わせた方どうし、
連絡先を交換していたりなさるのもとてもうれしい。

バガスの容器は箱でまとめ買い。
一包50枚のそれを棚の上段からおろすたび、
小さな読点を打つような気持ちになる。
白い無地の容器は、
アノミニティならではの安らかさもあると思う。
ひどく疲れていて、あまり話をしたくないとき。
まだこの場所のことをよく知らないとき。
無名の誰かでいることの心地よさも、私は知っている。
そして、
思いついたときにふと手をのばせる気軽さが
生活に必要な勢いのひとつであることも。
「ムシャ弁」は、そんなふうに消費されてもいい。
日々のくらしになじむ、白い容器とたべもの。
お腹がいっぱいになればそれでいい、という食事ではない
「ムシャ弁」時間を提供していきたい。

私の作品を挟んで、お客さまと時間を共有できること。
そして、ひろく気軽にたのしんでいただけること。
こう書くと、
なんだか綱渡りのように難しそうな両立だけれど
手を広げてバランスを取るその間(ま)はとてもたのしい。
たのしくなければやってない。
そんな日々が、3ヶ月になりました。
みなさま、どうもありがとう。
「ムシャ弁」時間は、
続くところまでつづきます(予定)。

今週の「ムシャ弁」予告

週末は京都に(ほんとうに久しぶり!)行っていました。
更新が遅れてごめんなさい。
ムシャリラ・ムシャリロは、今週も
植物性100%の無添加弁当をお届けします。
京都土産がちらちら登場してます。乞うご期待。

お弁当600円
いろんなきのこの山椒味噌どんぶり

 DAIJOさん(コチラ)のところでいただいた献立から。
 京都に行くときは必ず日程に入れたいお店です。
 原了郭の粉山椒と、飛騨の豆味噌を合わせました。
じゃがいもの焼き春巻
青大豆の煮浸し
ひえ、れんこん、青梗菜ナムル
白菜のさつまいもクリーム和え

甘いもの100円
りんごゼリー
長野まつかわの「津軽」が届きました。

珈琲200円
京都六曜社のモカorタンザニアと、ちいさなおやつ

「ちいさなおやつ」は、ドーナツではございませんw
ここも、必ず寄りますね。
京都行きは常に、買い出し旅行。なのであります。

12時より店内でお召し上がりいただけます。
火曜日、木曜日は駐車場がご用意できます。

9月18日から21日のご報告

玄米小豆飯
祝敬老の日。
小豆の甘みで、玄米を初めて召し上がる方にも好評。
玄米は輪島三井「お米のまつもと」さんの無農薬有機米。
おいしいので、ちょっとつまみぐいしたり…
(そういうときにお客さんが入っていらっしゃったり…)。

大豆と芽ひじきの黒そば粉オヤキ
小さい豆と大きい豆シリーズ。
先週に引き続き、マメマメしい感じの献立になりました。
黒そば粉は、そばの実を殻ごとひいた全粒粉。
柔らかい芽ひじきと、生姜の千切りを一緒に焼きました。

紫芋こんぶ煮
引き続き紫芋も活躍中。最初に蒸して、それから煮ます。
こちらも蒸してあるために柔らかい早煮昆布と。

まこもだけ、油揚、ミツバのサラダ
不思議な植物まこもだけ。
水辺の植物の茎が肥大したもので、今が旬。
なたね油と塩を馴染ませてから、炒めて香りを出します。
同じく香りのいいミツバとすりたて白胡麻と一緒に
しっとりしたサラダにしました。

小松菜の豆乳カッテージチーズ和え
豆乳でカッテージチーズをつくり、
しゃきしゃきに茹でた小松菜を和えます。
国産レモンがない時期なので、「でこぽん」の小さいの
(小さくてもでこぽん!)の酸を利用しました。

無花果とブルーベリーのカスタードクリーム添え
クリームも植物性、
「菜々」シリーズの著者カノウユミコさんのレシピで。
季節の無花果は、石川県押水産のかためのものを。
個人的には手をべたべたにして食べる
愛知の無花果も好きなのですが、
クリームとの相性を考えてこちらにしてみました。
プロフィール

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